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数学月間について

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数学月間SGK通信 [2016.03.08] No.105
<<数学と社会の架け橋=数学月間>>
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このブログやメルマガの表題になっている「数学月間」についての言及は少なかったように思います.
今日は,初心にもどって「数学月間」のことをお話します.
<数学と社会の架け橋>「数学月間」は,毎年7月22日~8月22日です.私たちはこの期間を中心に,
市民が数学に関心を向けるようなイベント開催を奨励しています.「数学月間」は,
市民が数学に関心を向けると同時に,数学者が社会に関心を向ける双方向の架け橋を目指しています.
何故7月22日~8月22日かと言えば,22/7≒π(円周率),22/8≒e(自然対数の底)
という数学の基本定数にちなんでいます.日本の「数学月間」は,今年で11年目.
毎年,初日に“数学月間懇話会”を開催し,今年の7月は第12回です.
正式アナウンスは4月末の予定ですが,以下の案で只今準備中です.
遠方の方もおられましょうが,ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております.
今年のテーマは,現代社会で正しい理解が必要になる“確率や統計”がテーマです.
■第12回数学月間懇話会 7月22日(金)14:00-17:00(開場13:30)
場所●東京大学(駒場)数理科学研究科棟002号室
最寄り駅●京王井の頭線「駒場東大前」
参加費●無料
内容[演題は仮]●数学よもやま話(亀井哲治郎),医学と統計学(田渕健),社会と統計学(松原望)
問合せ先●数学月間の会(SGK),sgktani@gmail.com(SGK世話人)
17:30から構内(イタリアントマト)で懇親会(各自めいめい払い)
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■フランスの数学週間
2012年から始まったフランスの数学啓発活動-数学週間の今年(第5回)のテーマは“数学とスポーツ”です.
今年は,3月14日~20日が実施週間です.
http://www.education.gouv.fr/cid59384/la-semaine-des-mathematiques.html
パートナーと呼ばれる20数団体が参加して,毎年3月中旬に行われ,毎回一つのテーマが決められます.
“数学カンガルー”テスト・暗算大会と国内数学オリンピック大会とが同時開催されます.
数学カンガルーとは,1978年,オーストラリアの数学教授が考案した多項目選択式数学(算数)学力テストを,
フランスの二人の数学教授が更に発展させたもの(1991年)で,
現在は,“国境なきカンガルー協会”が,毎年3月の第3木曜日に実施し,
EUを中心に,世界50か国(600万人)以上が参加しています.
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■米国の数学月間
1986年4月のレーガン宣言で始まった米国の数学月間MAM(Maths Awareness Month)は,
長い歴史があります.米国MAMのスタートとなった歴史的なレーガン宣言は,
Webでは見当たらなくなりました.このブログの初期の項目に翻訳しておいたものがありますので,ご覧ください.
http://rdsig.yahoo.co.jp/blog/article/titlelink/RV=1/RU=aHR0cDovL2Jsb2dzLnlhaG9vLmNvLmpwL3Rhbmlkci8xNTc0NTU4My5odG1s
今年のテーマは“予測の未来”です.数学月間の先進国ですが,昨年あたりからあまりパッとしないように感じます.
ちなみに昨年のテーマは,“数学はキャリアを運ぶ”でした.
あまり数学の功利的な面を取り上げるのは私は好みません.
今年は数学に地道に根差したものになることを期待しています.
米国MAMの実施月は4月ですが,まだ準備が遅れているようです.
http://www.mathaware.org/mam/2016/essay/