会議・研修 マット・パーカーの27枚のカード・トリック

◆27枚のカード・トリック
米国の数学月間MAMは毎年4月です.今年は,マーティン・ガードナーの生誕百年にあたります.
それを記念して,MAMのテーマは,”Maths, Magic and Mystery”でした.
4月は,毎日一つの面白い話題が発表されました.
27日に発表されたのは「27枚のカード・トリック」でした.
27の枚カード・トリックは,マーティン・ガードナーが1956年に発表したものですが,
それをマット・パーカーが発展した新バージョンです.
詳しくは⇒ 数学月間の会

◆Matt Parker
エジンバラ・フェスティバルでは大人気のコメディ・ショーを持つ数学コミュニケータ.楽しいです.⇒ http://www.standupmaths.com/

◆27枚カードのトリックは次のように演技される:
観客に任意のカード1枚(例えば,スペードA)と,27以下の数字(例えば18)を選ばせる.
演技者は,選んだカードが何んであるか知らない.選ばれたカードを含む27枚のカードは十分に混ぜられ,裏向きの束に積み上げられている.演技の最後には,27枚のカード束の上から18番目の位置に,選ばれたカードを移動して見せる必要がある.つまり,スペードAの上に17枚のカードがあるようにしたい.
この演技のプロセスに,3進法が利用されている.
3進法で17を表すと17=2x30+2x31+1x32で,221と表記される.
(ここでは,1の位から先に表記しているので,慣れている表記と逆順になるのに注意)
演技者は,27枚のカードを,3つの山に,1枚づつ配り分けていく.
選ばれたカードがどの山に入っているか聞いてから,3つの山を,さりげなく重ね合わせる.
再度同じ操作を繰り返す.結局全部で,この操作が3セット繰り返され,1つの束ができるが,不思議なことに求めるカードは,上から18番目に置かれている.
このトリックのミソは,3つの山を重ねる順番にある.重ねる機会は3回あるのだが,
各回の束を作る時,どの山を上(Top=0),中(Middle=1),下(Bottom=2)の
何処に置いたら良いだろうか?
さりげなく手際が良いので見分け難いが,ビデオの後半で,マットがその仕組みを説明する.
日本語の解説は⇒ 数学月間の会
ビデオをよく見て練習しましょう!⇒

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